前歯が少なく、顎関節症もある難症例でインビザライン をされた20代の女性
左上の2番目の歯がなく左右非対称で噛み合わせも低くて顎関節症もともなった20代女性の症例
この患者さんは、当院に来られるまでに2軒相談に行かれ、一軒は難しいと、もう一軒は抜歯してワイヤー矯正したら治ると言われ悩まれてご相談に来られました。
症状と状態
下の写真が初診時です。
左上2番目の歯がありません。特に下の奥歯が右が強めに内側に倒れているので噛み合わせが低く、より右下が倒れているため下顎は右にズレています。噛む面の写真は鏡面写真なので左右反転しています。
顎関節症があり口が指幅2本分しか開かない状態で頬の内面を噛みやすいとのことでした。
治療方法
右下の5番、左下の4番を抜いて、アタッチメントをつけて始めて右上の2番を動かす時期に抜いて
インビザライン (マウスピース矯正)で治す計画になりました。
治療経過
上の写真は開始2ヶ月後
資料を取って製作に1ヶ月かかり2月末開始の2ヶ月後
予定していた下の歯を抜きアタッチメントをつけてインビザライン を始めたところです。
上の写真は7ヶ月後
右上2番を抜いてレジンでダミーの歯をつけた後、マウスピースをつけた状態です。
上の写真 8ヶ月後
ではだいぶ上の前歯を抜いたところも閉じてきました。
上の写真10ヶ月後
は、ほぼ閉じてマウスピースをつけている状態です。
一度最初のインビザラインが終わった後、わずかに隙間があったので修正用のインビザラインを作って完了した状態です。
リスク
今回は顎関節症も、ともなっていたので抜歯して余計に悪化しないか心配でしたが、もともと下の奥歯がかなり内側に倒れていたので起すことで噛み合わせは高くなりますから問題ありませんでした。
しっかりつけないと抜いたスペースに歯が倒れ込むリスクもありましたが、しっかりつけていただき、良好でした。
マウスピースの虫歯のリスクもしっかり歯磨きされて問題ありませんでした。
期間と費用
期間は一年半
費用は今回は通常なら110万円ですが、かなり難症例でテストケースということもあり88万円でした。
治療結果
顎関節症も改善して頬の内面も噛まなくなり、左右対称の歯並びになりました。
機能的にも見た目も満足されて良かったです。
やりがいがありました。
ただ、今回はインビザライン というマウスピース矯正のため患者さんの努力が大きいです。
よく頑張ってくださいました。
ありがとうございました。
そしてお疲れ様でした。
でも保定は気を抜かないでください。