ワイヤー矯正中の食事ガイド|控えるものや食べられるものを解説!
こんにちは。広島県広島市中区胡町、広島電鉄「胡町駅」より徒歩1分にある歯医者「南青山デンタルクリニック広島医院」です。

ワイヤー矯正は、歯並びを整えたいと考える多くの方に選ばれている矯正方法です。歯にブラケットとワイヤーを装着して、少しずつ理想的な位置へと動かしていくこの方法は、見た目の美しさだけでなく噛み合わせの改善にも効果があります。
しかし、装置がついた状態では、普段の食事がしづらくなることもあるため、食べ物の選び方や食事の仕方に工夫が求められます。誤った食べ方を続けると、装置が破損したり、虫歯のリスクが高まったりする可能性も否定できません。
今回は、ワイヤー矯正中に避けたい食べ物や食べられるもの、歯磨きのポイントまで、わかりやすく解説します。ワイヤー矯正を検討されている方やワイヤー矯正中の方は、ぜひ参考にしてください。
ワイヤー矯正とは

ワイヤー矯正とは、歯の表面にブラケットという小さな装置を接着し、そこに通したワイヤーに力を加えることで歯を少しずつ正しい位置に移動させていく矯正方法です。長年にわたって使用されている信頼性の高い治療法で、歯並びだけでなく噛み合わせの改善にも効果があります。
矯正治療中は、月に1回ほどの頻度で調整が行われ、ワイヤーを締めることによって歯の動きをコントロールしていきます。この過程で歯に圧力がかかるため、痛みや違和感が生じることがあります。
また、ブラケットやワイヤーの周囲には食べ物が挟まりやすく、しっかりケアをしないと虫歯や歯周病になるリスクが高まる点には注意が必要です。
ワイヤー矯正中に避けたほうがよい食べ物

治療をスムーズに進めるためには、口腔内の装置に負担をかけない食べ物選びが大切です。特に、以下のものは控えたほうがよいかもしれません。
硬いもの
ワイヤー矯正中は、歯に直接装置がついているため、硬い食べ物をかむとブラケットが取れたり、ワイヤーが曲がったりすることがあります。せんべいやフランスパン、りんご、ナッツ類、氷などは特に注意が必要です。
こうした食品を無理に噛むと、矯正装置が破損して、予定通りに治療が進まなくなることがあります。硬いものを食べたいときは、小さく切ったり、煮込んで柔らかくしたりしてから食べると安心です。歯や装置への負担をできるだけ減らす工夫が大切です。
粘着性の高いもの
キャラメル、ガム、お餅などの粘着性のある食品は、矯正装置にくっつきやすく、トラブルの原因になりやすい食べ物です。
ブラケットのすき間に入り込みやすく、一度絡まると取り除くのが難しいため、装置が壊れたり、ワイヤーが引っ張られて歯に負担がかかったりすることもあります。
特にお餅はやわらかく、装置にまとわりつきやすいです。そうした汚れが残ると、虫歯や歯ぐきの炎症につながる恐れがあります。快適に治療を進めるためにも、粘着性の高い食品はなるべく避けるのが安心です。
糖分を多く含むもの
チョコレート、ケーキ、清涼飲料水など、糖分の多い食品や飲み物は、矯正中にはできるだけ控えたほうがよいとされています。装置があることで歯磨きがしにくくなっており、糖分が長時間歯に残ると、虫歯になるリスクが高まるからです。
甘い物を完全に避けるのは難しいかもしれませんが、間食の回数を減らしたり、食後に必ず歯を磨いたりするなど、工夫しながら付き合うことが大切です。食べ方やタイミングを意識することで、トラブルを防ぎやすくなります。
ワイヤー矯正中でも食べられるもの

矯正中でも工夫すれば、美味しく食事を楽しむことは可能です。ここでは、ワイヤー矯正中でも食べられるものをご紹介します。
やわらかいもの
ワイヤー矯正中は、噛むときの力が装置に伝わりやすいため、やわらかい食べ物が安心です。おかゆや雑炊、うどん、スープ類、豆腐、茶碗蒸し、スクランブルエッグなどは、噛む力があまり必要なく、口の中でつぶしやすいため安心して食べられます。
また、煮込み料理や蒸し料理にした野菜や魚、ひき肉を使った料理も、取り入れやすいメニューです。ヨーグルトやプリン、ゼリーなどのデザート類も装置に負担をかけにくく、食後の満足感を得やすいでしょう。
ワイヤーの調整直後などで歯に痛みを感じやすいときは、こうしたやわらかい食材を中心に取り入れると、食事を無理なく続けやすくなります。
小さく切ったもの
硬い食材でも、ひと口大に小さくカットすることで食べやすくなる場合があります。たとえば、にんじんや大根などの根菜類は、細かく切ってから煮込めば柔らかくなりますし、肉類も薄くスライスすることで装置に負担をかけずに食べられます。
パンはちぎってから食べたり、おにぎりを小さめに握ったりするだけでも、装置にかかる負担を減らせます。ちょっとした工夫で、矯正中の食事がぐっと楽になるでしょう。
ワイヤー矯正中の食事の仕方で注意すること

どんな食べ物を選ぶかだけでなく、どのように食べるかも矯正治療中はとても大切です。ワイヤー矯正中は、食事のとり方によって装置に負担がかかったり、虫歯のリスクが高まったりすることがあります。
特に気をつけたいのが間食の回数です。何度も食べたり飲んだりすると、口の中に食べかすや糖分が残る時間が長くなり、虫歯や歯ぐきのトラブルを起こしやすくなります。
また、片側ばかりで噛む癖や、早食いの習慣も矯正にはよくありません。できるだけ両側の歯をバランスよく使って、ゆっくり噛むようにしましょう。食後はなるべく早めにうがいや歯磨きをして、清潔な状態を保つことが大切です。
ワイヤー矯正中の歯磨きの仕方

矯正装置がついている間は、食べかすがたまりやすく、虫歯や歯ぐきのトラブルが起こりやすい状態になります。正しく歯を磨くことで、こうしたリスクを防ぐことができます。
補助清掃用具を使用する
ワイヤー矯正中は、ブラケットの周囲やワイヤーの下に汚れが溜まりやすいため、通常の歯ブラシだけでは汚れを落とし切ることが難しいです。そこで使用が推奨されるのが、タフトブラシやデンタルフロス、歯間ブラシといった補助清掃用具です。
タフトブラシは、細かい部分の清掃に適しており、ブラケットの周囲や歯と歯の間にも届きやすい形状です。デンタルフロスは、専用のスレッダーを使えばワイヤーの下に通すことができ、歯間のプラーク除去に有効です。
歯間ブラシは、装置の隙間に入り込みやすく、ブラッシングの補助として活用できます。これらのアイテムを組み合わせて使うことで、清掃効果が格段に高まります。
フッ素を活用する
矯正中は歯みがきが難しくなり、虫歯ができやすい状態になりがちです。そのため、歯を守る成分であるフッ素を日々のケアに取り入れることが大切です。フッ素には、歯の表面を強くし、虫歯の原因となる菌の働きを抑える効果があります。
毎日の歯みがきにはフッ素入りの歯みがき粉を使い、うがいは少なめにすることで、フッ素が口の中にとどまりやすくなります。また、就寝前にフッ素入りの洗口液を使うと、さらに虫歯予防に役立ちます。
定期的に歯科医院でフッ素塗布を受けることも効果的です。こうした習慣を続けることで、矯正中でも歯を健康な状態に保ちやすくなります。
まとめ

ワイヤー矯正は、美しい歯並びと健康的な噛み合わせを目指す治療ですが、その過程では日常の食生活に工夫と注意が必要です。硬いものや粘着性の高い食品、糖分の多いものは控え、やわらかく、装置に負担をかけにくい食材を選ぶことがポイントです。
また、食べ方や間食の習慣を見直すことで、虫歯や装置のトラブルを防ぐことができます。さらに、適切な歯磨きと補助清掃用具の活用、フッ素による予防ケアを取り入れることで、口腔内を清潔な状態に保つことができます。
矯正治療を検討されている方は、広島県広島市中区胡町、広島電鉄「胡町駅」より徒歩1分にある歯医者「南青山デンタルクリニック広島医院」にお気軽にご相談ください。
当院は、患者さまに「少しでも笑顔になってお帰りいただく」ことを意識して、病気の再発・発症の予防に努めています。マウスピース矯正やホワイトニングなど、自由診療の治療を中心に、保険診療にも対応しています。
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