奥歯をセラミックにするメリットと注意点!使用される素材や費用も
こんにちは。広島県広島市中区胡町、広島電鉄「胡町駅」より徒歩1分にある歯医者「南青山デンタルクリニック広島医院」です。

セラミック治療とは、虫歯で削った後の詰め物や被せ物としてセラミック素材を使用する方法のことです。セラミックは天然の歯と同程度の強度と美しい見た目を持ち、表面が滑らかでプラークが付着しにくいため、二次虫歯になりにくいといわれています。
その一方で、自費治療となるため費用が高額になることや、強い衝撃を受けると割れる恐れがあるという注意点があります。
本記事では、奥歯をセラミックにするメリットや注意点、使用される素材や費用などについて解説します。奥歯にセラミック治療を行うか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
奥歯をセラミックにするメリット

奥歯をセラミックにするメリットは、以下のとおりです。
審美性が高い
セラミックにはいくつかの種類があり、選ぶ素材によって多少違いはあるものの、天然歯のような透明感や光沢、白さが得られるという特徴があります。保険適用の銀歯の場合、奥歯であっても口を開けたときに治療部位が目立つことがあります。
セラミックであれば、気付かれることはほとんどありません。審美性が高く目立ちにくいことは、セラミック治療の最大のメリットといえるでしょう。
虫歯になりにくい
表面がツルツルと滑らかで、プラークが付着しにくい点もセラミックの特徴のひとつです。銀歯の場合、歯磨きをしているうちに細かい傷がつき、その傷にプラークが蓄積しやすくなります。
しかし、セラミックは傷つきにくい素材ですので、清潔な状態を保ちやすく、二次虫歯の予防にも役立ちます。
経年劣化しにくい
保険治療で奥歯の治療に用いられる銀歯は、温度によって膨張・収縮をくり返すことにより、変形したり土台との間にすき間ができたりする可能性があります。また、接着剤の経年劣化によって被せ物が外れるケースもあります。
その点、セラミック素材は温度によって状態が変化することはありません。適切にメンテナンスを行えば、10年~15年以上の長期にわたって使用し続けることが可能です。なお、銀歯の寿命の目安は、5~7年程度といわれています。
金属アレルギーのリスクがない
セラミック素材にはいくつかの種類があり、一部に金属が使用されている素材もあります。
しかし、金属が全く含まれていない素材を選べば、金属アレルギーの方でも使用でき、後に金属アレルギーを発症する心配もありません。
歯茎の変色が防げる
銀歯など金属製の被せ物を使用した場合、金属成分の溶け出しによって歯茎が黒っぽく変色することがあります。これをメタルタトゥーといいます。金属成分の溶け出しによって歯ぐきが変色した場合、自然に治ることはなく、レーザー治療などで取り除く必要があります。
一方、セラミックのみで作られた素材であれば、メタルタトゥーが起こることはありません。
奥歯をセラミックにする場合の注意点

奥歯をセラミックにする場合のメリットは複数ありますが、注意すべき点もいくつかあります。奥歯をセラミックにする際の注意点は、以下の通りです。
費用が高い
セラミック治療は保険適用外の自由診療ですので、保険治療に比べて費用が高額になります。詳しい費用は選ぶ素材や歯科医院によっても異なりますので、事前に歯科医院へ確認することが大切です。
セラミックの寿命は10年~15年と長いですが、将来的に作り変えが必要になる可能性もありますので、予算と相談しながら無理のない範囲で選択できる素材を選びましょう。
強い衝撃を受けると割れる可能性がある
セラミックの強度は、天然歯と同程度といわれています。
しかし、陶器のお皿や洗面所などをイメージしていただくと分かるように、強い衝撃が加わるとヒビが入ったり割れたりすることがあります。そのため、転倒によるケガや歯ぎしり、食いしばりの癖などによって、破損する恐れもあります。
歯ぎしりや食いしばりの癖があると奥歯に非常に強い力がかかるため、マウスガードの作製を検討することも重要です。
歯を削る量が多い
セラミック素材と銀歯との強度を比較した場合、銀歯のほうが優れています。そのため、被せ物を取り付ける際に歯を削る量を抑えられる傾向があります。
セラミック素材の場合には、詰め物や被せ物の強度を保つために歯を大きく削って土台を整える必要があります。天然歯を削る量が多くなる点については、理解しておく必要があるでしょう。
再治療が必要になるケースもある
セラミックそのものは人工物ですので、虫歯によって溶けたり穴が開いたりすることはありません。また、表面にプラークが付着しにくく、段差やすき間も発生しにくいため、二次虫歯のリスクは低いといわれています。
ただし、毎日のブラッシングを怠った場合には、二次虫歯が発生する可能性は十分に考えられます。その他にも、加齢や歯周病などによって歯茎が下がり、土台と被せ物との間にすき間が生じるケースもあるでしょう。
セラミックの被せ物が合わなくなったり、虫歯が発生したりすれば、再治療が必要になるケースもあります。
奥歯の治療に使用されるセラミック素材

先にも述べた通り、セラミックにはいくつかの種類があります。そのため、奥歯の治療に使用する際には、強度の高い素材を選ぶ必要があります。
ここでは、奥歯の治療に使用されるセラミック素材の種類について解説します。
ジルコニア
ジルコニアは、人工ダイヤモンドとも呼ばれるほど高い強度を持つ素材で、強度の高さから奥歯に用いられることが多いです。前歯に使用セラミック素材に比べれば色調の再現性は劣るもの、奥歯での使用であれば、審美性は十分でしょう。
ただし、非常に強度の高い素材ですので、噛み合う歯を傷つける可能性がある点には注意が必要です。
オールセラミック
オールセラミックとは、セラミックのみでできた素材のことです。色調の再現性に優れているため、審美性を重視したい方に選ばれています。
ただし、他のセラミック素材に比べて強度がやや劣るため、歯ぎしりや食いしばりがある方の奥歯の治療には不向きです。
ハイブリットセラミック
ハイブリッドセラミックとは、セラミックとプラスチック素材を混ぜ合わせて作られた素材です。セラミックの審美性とプラスチックの柔軟性、弾力性を持ち合わせているため、噛み合う歯に負担がかかりにくいのが特徴です。
プラスチックを含むため、経年劣化によって変色したり摩耗したりしやすく、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方には不向きといえるでしょう。
e-max
e-maxとは、ガラス素材を主成分としたセラミックです。ガラス素材という言葉の通り、透明感に優れています。また、審美性だけでなく耐久性も兼ね備えているため、奥歯だけではなく、前歯にも選ばれています。
程よく柔軟性のある素材で、噛み合う歯を傷つけにくいこともメリットのひとつです。
メタルボンド
メタルボンドとは、表面にはセラミック、内側には金属を使用した被せ物のことです。金属の強度とセラミックの美しい見た目を兼ね備えた素材です。一部に金属が使用されているため耐久性が高く、費用が抑えられるという特徴があります。
その一方、金属成分の溶け出しによって歯茎が黒ずんだり、金属アレルギーを発症したりする可能性があります。
奥歯をセラミックにする場合にかかる費用

奥歯をセラミックにする場合にかかる費用の目安は、以下の通りです。実際には、歯科医院によって詳しい価格設定が異なります。費用が気になる方は、複数の歯科医院で見積りをとった上で検討するのもよいでしょう。
- ジルコニア:12~18万円
- ハイブリッドセラミック:4~12万円
- e-max:8~14万円
- メタルボンド:8~15万円
まとめ

本記事では、奥歯をセラミックにするメリットや注意点、使用される素材や費用などについて解説しました。セラミックは審美性が高く、二次虫歯になりにくい素材です。耐久性にも優れているため、メンテナンス次第では、長く快適に使い続けることができるでしょう。
ただし、選ぶ素材によっては、金属成分の溶け出しによって歯ぐきが変色したり金属アレルギーを発症したりする可能性もありますので注意が必要です。また、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、セラミック素材の強度にも考慮して適切なものを選ぶことが重要です。
「セラミックの特徴や費用について詳しく知りたい」「自分に合ったセラミックの種類を知りたい」という方は、お気軽に歯科医院へご相談ください。
奥歯のセラミック治療を検討されている方は、広島県広島市中区胡町、広島電鉄「胡町駅」より徒歩1分にある歯医者「南青山デンタルクリニック広島医院」にお気軽にご相談ください。
当院は、患者さまに「少しでも笑顔になってお帰りいただく」ことを意識して、病気の再発・発症の予防に努めています。マウスピース矯正やホワイトニングなど、自由診療の治療を中心に、保険診療にも対応しています。
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